能登半島地震に係るインスタントハウスへの支援のお願いについて

このたびの能登半島地震により犠牲となられた方々に対し、謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災され困難な状況におられる皆様に心よりお見舞い申し上げます。

被災した地域の皆様の安全と、一日も早い復旧をお祈りいたします。


経友会会員のみなさまへ

経友会も北川啓介先生による被災地へのインスタントハウスの提供・設置活動および名古屋工業大学による協力を支援しております。

経友会会員の皆様にもご協力お願い申し上げます。

下記より、ご寄付にご協力いただきますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

https://www.nitech.ac.jp/kikin/contribution/support-instant-products.html

下記のメッセージは、名古屋工業会および名古屋工業大学連携室より許可を得て転載しております。


2024年1月18日

みなさまへ

一般社団法人 名古屋工業会理事長
横山裕行

令和6年能登半島地震に伴う寄附のお願いについて

 令和6年1月1日に起こった令和6年能登半島地震は,甚大な被害をもたらしました。お亡くなりになられた方々に対し,御冥福をお祈り申し上げると共に,避難生活を余儀なくされている方々には一日でも早く震災前と同様の生活が取り戻せますようお祈りいたしております。

 本学の建築デザイン分野の北川啓介教授は,特に災害時に効果を発揮するインスタントハウスの研究開発をされており,今回の震災の翌日には現地に入り,手持ちのインスタントハウスを提供しました。その後も現地の行政機関や被災者と密に連携し,インスタントハウスの提供を行っており,感染症の予防や寒さ対策,プライベート空間の確保などに有効なものとして新聞・報道などにおいても紹介されているところです。

 現地においては,インスタントハウスの需要に対し供給が全く足りていない状況が続いており,震災関連死などの予防の観点からもその提供は急務となっております。今回のインスタントハウスは,メーカーの協力もあり原価で提供されておりますが,それでもその資金が足りていない状況となっております。

 つきましては,皆様方にこのインスタントハウスについての資金の援助をお願いいたしたく,御連絡させていただいた次第です。もし御賛同いただけるのであれば,下記URLから大学基金のページに入っていただき,基金への御支援のお手続きをお願いたします。

 全学同窓会である一般社団法人名古屋工業会としては,この大学の施策に全面的に協力していく次第です。

 皆様の御協力のほど,よろしくお願い申し上げます。

https://www.nitech.ac.jp/kikin/contribution/support-instant-products.html

ここに,本日届きました,北川教授からのメッセージを掲載させていただきます。よろしくお願いいたします。


北川教授からのメッセージ

 皆様、

元日に発災した令和六年能登半島地震の被災地へ、簡易住宅(インスタントハウス)をお届けしております。冷蔵庫のような避難所で我慢している避難者も、限界が来ており、心が痛みますが、災害関連の死や症状を私も目のあたりにすることがございます。

そうした中、私も、発災翌日から現地入りしていることもあり、現地自治体、避難所管理者、医療チーム、自衛隊、カウンセラー、などのチームと共に、輪島中学校を中心に、他の自治体や他の避難所や他の被災者と連携をとって、朝と夜の定例ミーティングにも参加して、支援チームの一員として動いております。

「今回の名古屋工業大学からのインスタントハウスでの被災地支援が、建築からのアクションとして、少なくとも数名の命を救えている」と医療チームからも何度もお話しがありました。感染症予防、低体温症予防などによるに直結するものもあれば、孤独、コミュニケーション不足などによる死やメンタルもあり、それらを解決できる建築からの動きとして、医師や行政や各避難所からの要請が本日も途切れません。

全国からのとてもありがたいご寄付の集まる名古屋工業大学基金も、1月17日(水)段階でおおよそ550万円でございます。皆様のお気持ちとご寄付に心から感謝申し上げます。

ただ、お届けするインスタントハウスの実費で動いておりますところ、一方で、前述の現地の医師や行政や各避難所からの要請(屋内用インスタントハウス2000棟、屋外用インスタントハウス30棟)を満たすことができない可能性が高い現状でございます。

今回、名古屋工業大学から、実費/原価で動いていて、それが私も人道支援でやりたかったことですので、1円も無駄にしない中で進められており、民間へライセンス契約する前で良かったと思っているところ、おひとりでも、この建築の知見で、命や症状を解決できるのであれば、と信じて、私も名古屋工業大学の一員として、無償の心で最大限に動いている次第です。

あくまでご無理ない範囲で構いません、ご賛同いただければ大変幸甚に存じます。

名古屋工業大学大学院工学研究科工学専攻
建築・デザイン分野 教授 北川啓介